おはようございます。社会保険労務士の髙山英哲です。
トラックドライバーの就業環境が長時間労働、低賃金となっていること、また就業者に中高年齢層の占める割合が高く、若年就業者の割合が低いことなどを背景に、中長期的にトラックドライバーの人材不足が懸念され、人材確保・育成が差し迫った課題となっています。
今朝は、皆様とこの事案について考えていきたいと思います。
運送業界においては、現在、事業者の多くが中小企業であり、ドライバーが長時間労働および低賃金となっていることや、就業者に中高年齢層の占める割合が高く若年就業者の割合が低いこと等が問題となっています。
そんな中、国土交通省・厚生労働省ではトラックドライバーの人材確保・育成に向けた対応策を公表しました(5/28)。
【トラックドライバーの人材確保・育成に向けて】
http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha04_hh_000095.html
トラックドライバーの現状を踏まえ、2つの視点(魅力ある職場づくりおよび人材確保・人材育成)で対策を取りまとめており、主なポイントは以下の通りです。
1.魅力ある職場づくり
→トラックドライバーの処遇を改善し、安心して働けるための環境整備
・取引環境・長時間労働・賃金などの労働条件の改善
・雇用管理の知識習得・実践の推進
・雇用管理に資する助成制度の活用促進
・現場の安全管理の徹底
2.人材確保・育成
→トラック運送業界への入職を促すため、トラック運送業の魅力の向上や人材育成などに向けたきめ細かな直接的な取組を実施
・トラック運送業への入職促進
・女性の活躍促進
・関係団体などとの連携による人材育成・定着支援の推進
・事業主などによる人材育成の推進
トラックドライバーの現状を踏まえての対応策は非常に整理されています。魅力ある職場づくりおよび人材確保、人材育成を目指していきましょう。