おはようございます。
試練を乗り越えること。
口で言うほど、簡単ではない。
泥臭さは、かっこ悪いの
代名詞に感じるけど。
桁違いの、泥臭さは、ブラボーに
メッチャかっこいい!
「裸でも生きる」 ―25歳女性起業家の号泣戦記ー
著者 山口 絵理子
超オススメの本です。
久し振りに、推薦します。
最初はね。
ハっ・・・・またかぁ~。
自慢話のオンパレードの本。
よくあるんだよねぇ~・・・・。
自己陶酔の連発のストーリーでさぁ。
最後までいっちゃう奴。
私は、凄いんだから・・・・
私は、能力があるんだから・・・
私は、カッコイイんだから・・・・
はい、はい、はい、はい・・・そうですかぁ~
この本も、同じような話かなぁ~・・・
な~んて思っていた。
ただ、プロローグを読んだ瞬間から。
あれ・・・・・?
ページを繰る手を、止めることができない。
電車の中で読んでいても
声を殺すことに苦労します。
著者は25歳の女性企業家。
小学校時代にイジメを受けていた
話から始まる。
お母さんに買ってもらった
大好きなピンクのワンピースで登校。
トイレに入っていたら
天井から、水が降ってきてビチョ濡れ。
水を飲んでいたら
男子生徒の、後からのハイキックで
口から出血。
それでも、人前では決して
泣かなかったから、いじめは
エスカレートをしていく・・・・・。
登校拒否になって、ある日の夜中。
どうしても寝れなくて、
リビングに行くと
母が内緒でつけていた「日記」を発見。
<登校拒否は、母親の責任>
<どうして、自分の子供だけが>
<学校へ行けないのか。>
<担任の先生、カウンセリングの先生のアドバイス>
<お母さんの葛藤が、びっしり書かれていた。>
これじゃ、いけないんだ!・・・・・
とにかく強くなりたいと
高校入学時には
「男子柔道部」に自ら飛び込んだ。
男子柔道部で鍛えることで
女子柔道の世界で勝つ。
日本でも有数の
強豪の男子柔道選手と一緒に
同じ練習に明け暮れる。
並々ならぬ練習は
常に、男性柔道選手に
雑巾のように、投げられっぱなし。
それでも いつか強くなる!
絶対に、なってやる!
練習した道のりは
絶対に裏切らない。
高校2年間は、1回も勝てなかったけど。
必ず結果として
現われることを、信じて。
その後、高校3年生の時
最後の女子柔道選手権大会。
高校2年間で、1勝もしたことがない選手
だれもが予想しない中で
優勝候補を破り埼玉県大会で、優勝。
関東大会では、準優勝。
ジュニア・オンリンピックの
埼玉代表にも選出されて。
全日本、ジュニア・オンリンピックでは
第7位までになった。
高校3年生の最終試合後は、
気持ちを、いっきに変えて
大学受験を目指す。
偏差値40から、
たった受験勉強3ヵ月で
慶應義塾大学に合格する。
竹中平蔵教授の
経済政策のゼミで、発展途上の国に触れて。
大学のインターン時代
ワシントン国際機関で途上国援助の矛盾を感じて。
アジア最貧国「バングラディッシュ」に渡り
日本人初の大学院生になる。
先進国との対等な経済活動という理念で
23歳で起業を決意。
次々と新しい難題にぶつかる、
波乱万丈の嵐の中で。
甘えを捨て、
たくましく成長していく
著者の姿が、脳裏に蘇っていくシーンの連続。
23ページ以降からの著者の
奮闘ぶりには、共感を覚え。
気持ちを抑えることができず
本のページが涙色に
染まっていきます。
休むことを知らない生き方。
スピード感で、一気に駆け抜ける。
火傷しそうな、とてつもない篤い気持ち。
生きることの意義
働くことの意義を
再認識できる、超一級品の一冊です。
本日は、4月労働経済指標のニュースです。